音楽大好きな我が家の長子、昨日学校から帰ってきて「今日、先生に教えてもらったんだ!フラット何個だと何長調か!!」と嬉しそうに言いました。
・・・えっ、今まで知らなかったの?ヴァイオリンを習ってピアノは独学で吹奏楽部ではクラリネット、今はオーケストラに入っとるというのに??
う〜ん、確かに教えてなかった、というか教えようとしたけど拒否られたような記憶がなくもない。笑
というわけで!本人的には初だが、私的には改めておさらいをしてみることになりました。
まず、昨日先生が教えてくれたのは「フラット」で「長調」だったようですが、他にも「シャープ」とか「短調」もございますね。私たちはさらに「日本音名」もおぼえなきゃならないし、オーケストラではどうやら「ドイツ音名」も頻繁に使っている様子です。あら大変。
まず、我々がよく使うのは
「ドレミファソラシド」(イタリア語)ですよね!
日本音名では
「ハニホヘトイロハ」になります。
「ラ」の音から「いろはにほへと」をあてたようですね。そう!あの「いろはにほへとちりぬるを・・」(色は匂えど散りぬるを浅き夢見し・・)です。いとおかし(?)
このハニホヘトイロハは、シャープやフラットがつかない状態です。
つきますと変わるんですね・・(ゲソ)
シャープがつくと「嬰」(「えい」と読みます。にかいのおんな、と覚えられます)
フラットがつくと「変」(「へん」・・読み方はそのままです)
例えば、シのフラットは「変ロ」音です。
ファのシャープは「嬰へ」というわけです。
英語にすると、B Flat(ビーフラット)とF Sharp(エフシャープ)ですね。
調性は24あり、それぞれ12の長調と短調があります。鍵盤で考えると・・
ド ド♯ レ レ♯ ミ ファ ファ♯ ソ ソ♯ ラ ラ♯ シ(12個)
(本当はフラット系で同じ音もありますが、ややこしくなるのでやめておきます!)
それぞれの音を主音とする、長調が12個と短調が12個あるので、全部で24調です。
長調(メジャー)は、聞いた感じが明るい調、短調(マイナー)はなんとなく悲しい調です。厳密には、主和音の根音(ルート音)と第3音の音程が長音程か短音程か、ということです。例えば、ドを主音とする調、の主和音はドミソですが、根音はド、第3音はミになります。ドミと白い鍵盤を弾く時その音程は長3度、ドミ♭の場合少し距離が短いため短3度となり、この音程関係の根音と第3音をもつ主和音の調は「ハ短調」というわけです。
楽譜を見た時に、音部記号(ト音記号やヘ音記号)のすぐ右側にシャープやフラットが書いてあることがあります。これのつく順番も決まっていて、シャープの場合「ファドソレラミシ」、フラットは「シミラレソドファ」の順についていきます。シャープが1つつく調はファにシャープ、2つつく調はファとド、3つだとファとドとソ、4つならファとドとソとレ・・のように、数が増えてもつく順番は決まっているので、ファにシャープがつくことは多いですね。同じようにフラットの場合、ひとつならシ、ふたつならシとミ・・・のように増えていきます。なのでソやドにフラットがついている場合は、相当な数フラットがつく調なんだということがなんとなくわかります。ちなみにドのフラットはピアノの鍵盤で言うと「シ」なんですよねー。
さて。もうカタカナを入力するのが億劫になってきました。笑
もうひとがんばりです!
シャープやフラットがつく順番はわかりました。それでは、何個つくと何調なのか?これは私は呪文を覚えることをお勧めしたいと思います。娘にも昨日そうアドバイスしました。
まずシャープ系の長調でいきます!
「トニイホロヘハ」
です。
つづきましてフラット系の長調です。
「ヘロホイニトハ」
です。
では、シャープが2つつく長調はなんでしょうか?・・2番目は「ニ」だからニ長調です。
シャープ4個だと?4番目は「ホ」だからホ長調。
フラットが1個つく長調は?・・ひとつ目だから「へ」なのでヘ長調。
2個つくなら2個目は「ロ」だからロ長調!と叫びたいところですが、「ロ」を表すシの音にはもうフラットがついてしまっているためこれは「シ♭」を表す「変ロ」長調になります。あははは。
フラット系の長調は、最初のヘ長調以外、全部主音にフラットがつくので2個以上あったらみんな「変」なんとか長調になるということですね。
蛇足ですが・・変ハ長調というものがあるとすれば(理論上はあるんですけど)、ピアノの鍵盤ではロ長調と同じになります。シド♯レ♯ミファ♯と弾きながらド♭レ♭ミ♭ファ♭ソ♭と読む、みたいなものです。
そろそろ読む気が失せてきているかと思います。笑
もう少しがんばってもよいでしょうか?
シャープもフラットもつかない、主音がドの長調を「ハ長調」といいます。
同じく調号のつかない「短調」は長調の3度(その音を入れて3つ)下、つまり「ドシラ」と数えて「ラ」つまり「イ」短調となります。
上で説明してきたのはみんな「長調」だったのですが、同じ調号の数で3度下にすると短調が判明するでのす。二長調と同じ2つシャープがつく「短調」は、「レドシ」と3度下がって「シ」だから「ロ」、「ロ短調」ということになります。シの音にはシャープはついていないので(2個だと「ファとド」だけ)「嬰」はつけなくてOK!
この、「嬰」とか「変」を日本音名では使用しますが、ドイツ語の場合「is」や「es」を音名につけることでシャープやフラットの音を表します。
ドイツ音名でドレミファソラシは
C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)
シャープをつけると
Cis(ツィス)Dis(ディス)Eis(エイス)Fis(フィス)Gis(ギス)His(ヒス)
フラット系は
Ces(ツェス)Des(デス)Es(エス)Fes(フェス)Ges(ゲス)B(ベー)
になります。
変ロ短調のことをb moll(ベーモール)、イ長調のことをA Dur(アードゥアー)といいます。長調Durは大文字、短調mollは小文字だったりします。英語もMajorとminorですかね。
つかれたのでこのへんでおしまいにします!
なんとなく、目にしたことがあるようなないような楽譜の不思議な文字が、「あーあれはそういうことだったのか」と少しわかってもらえたら嬉しいです🎶
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